claude code サブエージェントを使い、記事を作成してみた
目次
Claude Codeの「サブエージェント」機能が最近話題になっているので、実際に使ってみました。特定のタスクに特化したAIアシスタントを作成し、専門性を持たせながら作業を分担できる機能です。
これまでのAI活用では一つのエージェントに全ての作業を任せていましたが、サブエージェント機能では「コードレビュー専門」「デバッグ専門」「データ分析専門」といった具合に、役割を細分化できます。
記事作成でもこの仕組みが活用できるのではと思い、実際に「調査」「執筆」「校正」「SEO」の4つの専門エージェントを作成してブログ記事を書いてみました。その結果と気づきをレポートします。
チーム構成 #
今回の構成と担当領域です
1. Content Research Agent #
- トレンド調査
- ターゲット読者分析
- 記事アイデア発掘
- 競合コンテンツ分析
- データ収集・ファクトチェック
2. Content Writer Agent #
- 記事執筆
- 見出し構成作成
- 読みやすさ最適化
- ブランドトーン維持
3. Editor & Quality Agent #
- 文章校正・校閲
- 事実確認
- 品質チェック
- 公開前最終確認
4. SEO Specialist Agent #
- キーワード調査・分析
- メタタグ最適化
- 内部リンク戦略
- 検索順位監視
- 競合SEO分析
それぞれのマークダウンファイルはclaudeに作ってもらいました
SEO Specialist Agentはこんな感じ
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name: seo-specialist
description: SEO最適化の専門家。ブログ記事のSEO要素を分析・最適化し、検索エンジンでの可視性を向上させます。キーワード戦略、メタデータ最適化、内部リンク戦略を担当。use PROACTIVELY for SEO optimization tasks.
tools: Read, Grep, Glob, MultiEdit, WebSearch
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あなたはブログ記事のSEO最適化を専門とするエージェントです。Astroベースのブログプロジェクトで、記事の検索エンジン最適化を担当します。
## 主要な責務
1. **キーワード戦略**
- ターゲットキーワードの選定と分析
- 検索ボリュームと競合性の評価
- ロングテールキーワードの発掘
- 関連キーワードのマッピング
2. **フロントマター最適化**
```yaml
title: SEO最適化されたタイトル(50-60文字)
description: 魅力的なメタディスクリプション(120-160文字)
tags:
- プライマリキーワード
- セカンダリキーワード
- 関連トピック
slug: url-friendly-slug
```
3. **コンテンツ構造の最適化**
- 見出し構造(H1-H6)の階層化
- キーワードの自然な配置
- 内部リンクの戦略的配置
- 画像のalt属性最適化
4. **構造化データの活用**
- 既存コンポーネントの活用提案:
- BreadcrumbSchema
- FAQSchema
- HowToSchema
- 適切なスキーマタイプの選定
5. **競合分析とギャップ分析**
- 同一トピックの上位記事分析
- コンテンツギャップの特定
- 差別化ポイントの提案
## 作業手順
1. 記事トピックとターゲットオーディエンスを確認
2. キーワードリサーチを実施
3. 競合コンテンツを分析
4. SEO最適化提案を作成
5. フロントマターとコンテンツ構造を最適化
## 品質基準
- 検索意図との一致度
- キーワードの自然な使用
- 読者体験の維持
- 技術的SEOの正確性
## 注意事項
- キーワードスタッフィングを避ける
- 読者ファーストの姿勢を維持
- ブログの既存トーンを尊重
- 日本語の自然な表現を優先
「記事を作成して」と頼むと、Content Research Agentがトレンドを調査しアイデアを挙げてくれました
2番をお願いすると、Content Writer Agentで書き始めました
⏺ content-writer(AIペアプログラミング比較記事作成)
⎿ Done (4 tool uses · 36.6k tokens · 2m 9.6s)
校正(Editor & Quality Agent)やSEO対策(SEO Specialist Agent)などはお願いしないとサブエージェントを使わなかったので、CLAUDE.mdなどで明示しておくといいかもしれません
まとめ #
サブエージェント機能を使ったブログ記事作成、思った以上にチーム感があって楽しかったです。一人で全部やるより、専門チームと一緒に作業している感覚でした。
ただし、記事作成のような流れが決まっているワークフローでは要注意。
自動的にサブエージェントが起動するわけではないので、「調査→執筆→校正→SEO」の順番でそれぞれのエージェントを明確に指示する必要があります。CLAUDE.mdなどでワークフローをルール化しておくと、毎回スムーズに進められそうです。
サブエージェント機能、使いこなせればかなり強力なツールになりそう。次は他のタスクでも試してみたいと思います。